盲点だった? 《144/430モービルアンテナ》 SWR特性
アンテナアナライザー, リグエキスパート「AA-230PRO」でモービルアンテナのSWR特性を比較してみました。
144MHz/430MHz用のデュアルバンドモービルアンテナを複数本お持ちのOM様が多いのではないでしょうか?
・車を代えたため, 長さなどの問題でアンテナも交換
・いま一つ飛びに納得出来ず他のアンテナを購入
・OM様から譲り受け
など。以前のアンテナも使えるかも知れないので大事に保管していることで, 結果, 本数が増えてくる。
また, 逆に同じアンテナがずーっと車に付いていたりしないでしょうか? 一度取り付けたら折れたり, しなるとか, よほど飛びが悪いなどの不具合が無い限りそうそう交換しないですよね。台風とかの大風の影響を受けにくいアンテナですので, 壊れにくく, もう10年も同じアンテナを付けっぱなしとかあると思います。
主観ですが144/430モービルアンテナは
・複数本持っている。
・そのわりには同じアンテナを何年も使い続ける。
と言う構図ではないでしょか?
私もつい先日, ローカル局から144/430モービルアンテナを1本頂きました。もう既に3本も持っておりこれで4本目です。で, これだけあれば特性比較が出来ると思った次第です。アンテナアナライザー「AA-230PRO」は230MHzまでしか計測出来ないため430MHz帯の特性は分かりませんが144MHz帯だけは比較出来ます。
比較アンテナ
1)コメット CHL-26S 146cm
2)第一電波工業(ダイヤモンド) SG7500 107cm
3)北辰産業(マルドル) EX-901 93cm
4)北辰産業(マルドル) HS-727V MS 68cm
いずれのアンテナも10年以上前の製品だと思います。評価方法は私の愛車「ホンダ フィット」にアンテナを取り付け, 車内のケーブルの先にAA-230PROを取り付けSWR値を計測しました。
結果
1)どのアンテナも144MHz~146MHzの間でSWRが2.0以下で一応実用の範囲。
2)但し, アンテナごとに中心周波数と帯域が全く異なる。
中心周波数 帯域 順位
・コメット CHL-26S 146cm 142.5MHz 広い 2
・ダイヤモンド SG7500 107cm 147.5MHz 中間 4 ※現在使用中
・マルドル EX-901 93cm 144.5MHz 狭い 3
・マルドル HS-727V MS 68cm 145.5MHz 中間 1
古いアンテナばかりですので, 初期の性能では無い可能性が高く, 本来であればもっと中心周波数がそろっていると思われます。現在使用中の「SG7500」が一番性能が悪いですが, 計7年以上は車に付いていますので, おそらく一番経年変化の影響を受けていると思われます。また, どのアンテナも430MHz帯は評価していませんので総合的な判断は出来ません。
少なくとも現在使用中のSG7500はメンテンナンスするか交換する必要があります。
メンテンナンス
何をメンテンナンスすれば良いのかいま一つ分かりません。せいぜいイモネジをゆるめてジョイント部の汚れを落とす程度です。中心周波数がかなりズレていますので接触不良の可能性はあります。
交換
アンテナの長さが長い方が一般的に利得が高いと思われます。現在のフィットのアンテナ取り付け位置は高さ105cm。地下駐車場などの高さ制限を2.2mとすると差し引きで最大115cmの長さのアンテナを取り付け可能ですが手持ちで他にちょうど良いのが無いです。
取り敢えずSG7500のジョイント部をクリーニングして特性が変化するか検証してみます。
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コメント
基台の位置が悪いです
本来のアンテナの性能が発揮出来ないですよ
ルーフトップでお願いします
投稿: 田中 | 2020年9月29日 (火) 18時10分