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2010年8月

2010年8月23日 (月)

期待通り! ケンウッド 《TS-590》

TS-590 1.8MHz~50MHz オールモード 2010年10月発売 228,900円

いよいよ新型HF+50MHz機「TS-590」がベールを脱ぎました。今年10月の発売です。
コンセプトは「高性能コンパクトHF機」。普及価格でありがら妥協しない受信性能で期待通りの出来と思われます。
Kenword_ts_590
Kenword_ts_590_2_2

最大の特徴は
1)2段ルーフィングフィルターと, 500Hz/2.7KHz狭帯域クリスタルルーフ
  ィングフィルター採用。
2)1.8MHz~21MHzについて11.374MHzのダウンコンバージョンを採用※。
  24MHz~50MHzは73.095MHzアップコンバージョン。
  ※IF帯域2.7KHz以下の場合にダウンコンバージョン。

「狭帯域クリスタルルーフィングフィルターのための
                      ダウンコンバージョン」

なぜ, ダウンコンバージョンを採用したのか? それは狭帯域ルーフィングフィルターを搭載するために避けては通れない選択でした。70MHzなどのアップコンバージョンの場合, クリスタルフィルターの搭載は非常に高価となり, 実質実現不可能とのとこです。Elecraftの「K3」やバーテックスの「FTDX5000」にしてもクリスタルルーフィングフィルターを搭載した機種はダウンコンバージョンを採用しています。
この狭帯域フィルターの採用により近接ダイナミックレンジが大幅に向上しており, TS-590はなみいる他社の高級機に引けをとらない受信性能を発揮していると判断されます。
その他, DSPの進化など今どきの機能, 性能向上はありますが, 注目したのはケンウッド自らが自認する伝統の「トリオトーン」にこだわった受信音質です。高級機にも匹敵する受信インバンドIMD(歪)特性を実現したとして,「新世代ケンウッドトーン」と唄っています。きっとTS-830など往年の真空管名機に負けない深みのある音質となると思います。短時間TS-590の受信音を聞いた限りでは確かにDSP機とは思えない柔らかい音質の印象でした。なお,「トリオ音質」と言うと受信もさることながら送信音質も良いとの記事をネットで目にした記憶がありますがプレゼンでは触れられていませんでした。これもチェックポイントですね。

プレゼンの内容やカタログで判断する限り, トータル受信性能はK3やFTDX5000に負けないレベルと思われます。Receiver Test Dataでの評価が非常に楽しみですね。

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最高級V/UHF機 アイコム《IC-9100》

IC-9100 1.8MHz~1200MHz オールモード 2010年10月発売 312,900円
                           ※1200MHzユニットは別発で43,890円

昨年のハムフェアで参考出品された新型機「IC-9100」がいよいよデビューしました。発売は今年10月予定。ハムフェアでは残念ながら時間が無くて殆ど取材出来ず, カタログなどからの受け売り記載が多いです。
Icom_ic_9100

コンセプトは「THA ALL-rounder」。HF, VHF, UHF, D-STAR, GPS, サテライト, EMEの全てを網羅する現時点では唯一の最新鋭機です。

1)HF+50MHz+144MHz+430MHz+1200MHzをフルカバー
2)D-STARのデジタル・ボイスモードを搭載
3)簡単な操作で衛生通信に対応出来るサテライト専用モードを搭載
4)異なるバンドの2波同時受信
5)オートアンテナチューナー
6)32ビット浮動小数点DSP & 24ビットAD・DAコンバーター
7)HF専用機に匹敵するIP3=+30dbmクラスを実現
8)3つ(15KHz/6KHz,3KHz)の1st IF(ルーフィング)フィルター搭載可能

HF帯は価格なりのレベルで今どきのポイントを全て押さえているようです。
注目は「V/UHF帯ではIC-911を越える性能&機能を実現」とアピールしている点です。先進のデジタル技術を1200MHzまで使うことが出来るため, 衛星, EME通信で強力にサポート出来ると説いています。だとすれば, 現時点でサテライト, EME向けの「最高級機」はIC-9100のみとなります。

また, アイコム初の純正IPリモートコントロールソフト「RS-BA1」も注目です。このソフトはネット経由での操作と音声のハンドリングを前提として開発されており, VPN(バーチャル・ネットワーク・コンピューティング)やWindowsのリモートデスクトップなどのリモートソフトを使わなくてもネット経由であらゆる場所から無線機をフルコントロール出来る優れもののソフトです。デモではUSB接続のダイヤル型コントローラーも置いてあり, 快適にメインダイヤルを操作出来ました。対応機種はIC-9100の他, IC-7200/7600/7700/7800です。但し, 有償で8,925円です。
Icom_ic_9100_2
Icom_rs_ba1

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ハムフェア2010

今年も8月22日(日)にハムフェアに行ってきました。3時間程度の時間しか無く, メーカーを中心に見て回りましたが今年は東京ハイパワー社の出展が無く少々残念でした。但し, クラブ局の出展が170以上あり, 会場内のスペースはいっぱいでした。

クラブ局の出展が非常に多くてとても見て回れませんでした。そのため, 来年以降は泊まり掛けで移動し丸1日回れるようにしたいです。また, ハムフェアでは容易にカタログが収集出来, カタログ収集家を自認する私にとっては非常に貴重な機会となりましたのでこれからは足腰が丈夫なうちは毎年欠かさず行きたいです。出来ればクラブ局として何か出展出来るようになれば一端の無線家かも知れませんね。

大失敗
デジカメで写真を撮りまくったのですがオートフォーカス(AF)のモードが変わっていて殆どピンぼけでした。バックの中の保管時に摩擦でダイヤルが動いたこと, 撮る前にAFのモードを確認していなかったこと, バタバタしていて余裕が無く撮った画像を確認しなかったことが原因です。ほんとに大きな教訓となりました。次回からは撮る前後で確認することはもちろん, 数時間では無く丸1日時間に余裕を持って, かつ単独行動でゆっくり回ることにします。今回はしょうがないのでカタログなどから画像を拝借しました。

まずはお約束の「アウトドア」の抽選会に参加してきました。100円×5回挑戦し戦利品はヘッドフォン(Sony MDR-5080) 1ヶ, CQ Ham radio のボールペン 1ヶでまあまあの線でした。また, ケンウッドの抽選でストラップを, 路上で文化放送のボールペンを貰いました。
Outdoor

さて, 各リグメーカーの出展を見てキーワードは2つと判断しました。
1)狭帯域ルーフィングフィルターの導入
  7MHzなどでの近接妨害波対策の切り札として導入が進んでいます。
2)無線機のリモート操作に注力
  アイコム, ケンウッドで新機種の操作に特化したWindows用の専用ソフ
  トをアピールしていました。従来の補助画面的な用途では無く, LAN環
  境下でのリモート操作を意識した作りのようです。パソコン, 携帯端末
  の普及が進みネットワークコンピューティングの時代に変貌している時
  期ですが, その変化に則した対応と思います。今後ソフトを最新のHTML
  バージョン「HTML5」で起こすなどでスマートフォンなどOSを意識しな
  い広範囲な端末で操作出来るよう改変していってもらいたいです。

バーテックススタンダード
重厚HF機群, FT-2000, FTDX5000, FTDX9000の各機種が陳列
中でも最高級機「FTDX9000」用に多くのスペースを割いていました。
説明員にお話を伺ったところでは「FTDX5000」が300Hz/600Hz/3KHzの狭帯域ルーフィングフィルターを採用したことでフィルター3KHz以下であればFTDX9000をしのぐ性能とのことです。最後発の強みですね。
Yaesu_ftdx5000

HF+50MHz 1KWリニアアンプ「VL-2000」参考出品
本体と電源部が参考出品されていました。仕様, デザイン, 発売時期など一切未定だそうでう。取り敢えず「開発してますよー」とのアピールが目的での出展です。そのため, 写真の機種のデザインは全く参考になりません。
目指すコンセプトは「余裕の出力」。フルパワーで2KWは出る設計らしい。国内仕様は半分の1KW出力とすることで余裕を持たせるとのこと。ただ, 「1.5KWまでは余裕で出ます」との意味深な発言もありました…
ちなみに展示機はパワーメーターにも「2KW」まで目盛ってあり, 何だか輸入スポーツカーのようなテイストでした。
Yaesu_vl_2000

アイコム
昨年のハムフェアで参考出品された新型機「IC-9100」がいよいよデビューしました。発売は今年10月予定。別記事で報告します。

ケンウッド
今年の10月に発売予定の新型ハイコンパクトHF機「TS-590」が大々的に
披露されていました。別記事で報告させて頂きます。

アルインコ
昨年12月に発売された低価格コンパクトHF機「DX-SR8」とDX-SR8から送信機能を取り去った構造と思われるHF受信機「DX-R8」が展示されていました。
DX-SR8は小型でモービル運用を考慮したフロントパネルセパレート構造です。表示とダイヤルが大きく操作性は非常に良い印象です。また, 基本機能に特化することで実買6万円以下であり入門用や移動運用などの2台目として使えると思います。
Alinco_dx_sr8

コメット
アンテナアナライザー(スタンディング・ウェーブ・アナライザー)「AA-170」を触ってきました。
私は超高機能アンテナアナライザー, リグエキスパート社「AA-230PRO」を使っていますが, AA-170はその真逆を行く操作性です。
1)周波数帯ごとの切り換えスイッチを操作し,
2)周波数を可変するダイヤルを回し,
3)アナログメーターのディップ点とその時の周波数デジタル表示を読み取
  る。
の3ステップ方式です。非常に操作が楽で直感的に使え「これはこれで使える」印象です。但し, 同じ価格帯で「AA-230」系を購入出来ますので, せめて今の定価59,640円の半額近い価格にしないと見合わないと思われます。
Comet_aa_170


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で…
アイコムの「THA ALL-rounder」IC-9100 か
ケンウッドの「高性能コンパクトHF機」TS-590 か
高級機を1台買うなら, いっそこの2台をまとめて買うか
夢は大きい方が良いですが資金が全くありません^^;
さて, どうしたものか…

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2010年8月10日 (火)

復活! トリオ 《TS-770》

先日入手した電源が入らない不動品の144/430デュアルバンドオールモード機, トリオ「TS-770」が復活しました。
Ts_770_1

このTS-770は430MHzでのレピーター運用目的でローカル局から譲って頂いたものですが, 当初から電源が入らないとのことで修理前提で入手しました。外観の状態が良く修理出来れば入手する価値はあると踏みました。

入手後のネット検索でTS-770はレピーター運用のための送受信5MHzシフトについて改造が必要らしいと言うことが分かりました。
つまり, レピーター運用のためには以下3項目の修理, 改造が必要です。

1)電源の修理。
  →回路図を見て根性で直す。たぶん, 修理としては簡単な部類。
2)送受信5MHzシフト改造。
  →改造方法が分からない。
3)88.5Hzのトーンジェネレーター取り付け。
  →たぶん秋月のトーン発信キットをマイク回路に仕込めばOK。

電源修理だけなら何とかなるかと思いましたが, 送受信5MHzシフトの改造は方法すら分からず, 手に負えなくなる前にヤフオクで売却しようと腹を固めかけていました。
しかし, もし, 元々の所有者が5MHzシフト改造をしていたとすれば電源修理だけで済むことになり話が変わってきます。

先日のネット検索の際, CQ出版社の絶版本「アマチュア無線機のレストア入門」にTS-770のレストアとレピーター対応について記事が載っていることが分かり, 本日, この絶版本を何とか入手することが出来ました。
Ts770_3

それによると

1)残念ながら電源修理事例は載っていなかった。
2)「送受信5MHzシフト回路」とは, レピーター運用のために自動的に周波
  数を切り換える回路のことで, 手動でA, BのVFOに5MHzシフトした周波
  数を設定すれば取り敢えず改造しなくてもレピーター運用は可能。
3)トーンジェネレーターをIF回路に取り付け。

勘違いしていたのですが, 送受信5MHzシフトは改造しなくても手動で設定すれば動作するようです。と言うことで, 改造しなくても使えるようですので, 電源修理とトーン発信回路取り付けだけで済みます。

ふと, もしかすると入手したTS-770はレピーター対応改造がされているかも知れないと思い, 取り敢えずカバーを外して改造の有無を確認することにしました。
カバーを外す前に取り敢えず再度電源が入るか確認してみようと, 背面に追加されている430MHzプリアンプ回路の電源取り出し用AUXコネクターを抜き差ししてから電源を入れたところ, 何と電源が入りました! 最初は何もせず電源を入れたところ, やはり電源が入らず一瞬諦めましたが, 背面を良く見るとプリアンプ回路が付いており, その電源をAUXコネクターから取っているようだったため, 何気なく抜き差ししてみたところ復活し, 大当たりでした。
Ts_770_2

電源が入って一瞬目が点になりましたが, 我に返って一通り送受信を確認したところ144MHz, 430MHzとも問題無く動作します。細部の動作確認はしていませんが, 手動での送受信5MHzシフト動作も確認出来ました。

と言うことで, 思いも寄らぬ簡単な修理でTS-770が復活しました。残念ながら, トーンは発信されていないようでレピーターは動作しませんでしたが, もしかすると回路は取り付けてあって, 何かのスイッチに連動して動作するのかも知れません。
そこでカバーを開けて確認しようとネジを外しましたが中々カバーが外れません。結局はドツボにはまっていくような… さて, どうしたものか…

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