復活? ホンダミッドシップ《BEAT/ビート》
色々欲しいものがありますが, その中でとても手が出ない高額なものとして「ミッドシップカー」があります。
私の少年期は1970年代の「スーパーカーブーム」のころでしたので, 岩手県の片田舎までやってきたスーパーカーの展示会を見に行ったり, なぜだか一番好きだったのがドイツが誇るRR:リアエンジン・リアドライブのスーパースポーツ「ポルシェ 911ターボ」で, 2, 3台プラモデルを組み立てて飾っていたことがあります。
ポルシェ「911ターボ」 1975年 3000cc フラット6SOHCターボ/ネット値換算で230PSくらい
下記写真は911カレラ
そう言うことで, スーパーカーに思い入れがあり, いつの日にか手に入れたいと思いつつ既に中年の域に差しかかってしまいました。
ところで, スーパーカーの定義と言えば
1)超高出力エンジン
2)エンジンのレイアウトが, ポルシェを除けば, 操縦性と駆動能力が
良いとの理由により
「MR:ミッドエンジン・リアドライブ」(エンジンが車体の中心)
通称「ミッドシップ」
3)エンジンが6気筒以上
4)2シーター
5)超扁平タイヤ(幅がある割にものすごく薄い)
6)価格が1000万円以上
とかだと思います。
海外の名門メーカーは別として, 国産で初のミッドシップカーが世に出たのは1984年発売のトヨタ「MR2」です。
トヨタ「MR2」 1984年 1600cc 直4DOHC/ネット値換算で110PSくらい
下記写真は2代目のSW20型(2000cc 直4DOHCターボ/245PS)
この車種の登場で, スーパーカーで無くとも, ミッドシップのスポーツカーなら良いのでは? と思うようになりました。何よりも座席が2つしかないことが代えがたいほどの贅沢です。なのでMR2なら何とか買えると思って, 心には留めていましたが, 家族も乗せるとなると4人乗りが前提となり, ついぞMR2購入の夢はかないませんでした。
その後, バブル景気の波に乗ってホンダから2種のミッドシップカーが発売されました。
ホンダ「NSX」 1990年 3000cc V6DOHC/280PS
ホンダ「BEAT/ビート」 1991年 660cc 直3SOHC/64PS
NSXは2005年ころまで発売された, 日本車で唯一のスーパーカーであって, 価格が1000万円前後する夢のような車種です。とても手が出ないのですが, それでもいつかは手に入れたいと思いつつ特集誌を買って眺めていました。
購入した特集誌(1995年前後)
ちなみにNSXを運転したことはありませんが, 当時, 近所のベルノ店に巡回してきた展示車の運転席に座ったことがあります。むちゃくちゃ目線が低くて, さすがスーパーカーと妙に感動した記憶があります。
と言うことで, 本命はビートでした。軽自動車のサイズに世界初のミッドシップフルオープン2シーターモノコックボディと10000回転近くまで回る超高回転エンジンをおごった, 今の時代では想像も出来ないハイテンションな車種です。世界広しと言えど, こんな遊びゴゴロ満載のクルマを生み出すのはホンダくらいのものですね。残念ながら, ビートは短命に終わり1996年で販売が終了しましたが, 人気車種のため今でも中古車市場が活況です。実は私の近所の酒屋でもイエローのビート1台が置いてあって, ずっと目をつけていたのですが, 数年前に20万円で手放すと打診されました。しかし, 買い換えタイミングでも無く, 趣味用としての2台持ちとしてはちょっと高くて, 泣く泣くあきらめた過去があります。
さて前置きが長くなりましたが, そのビートが軽自動車のサイズでは無いかも知れませんが, 2012年に復活するらしい, との報道がありました。
私にとって, これはすごいニュースです。我が家では私用と嫁さん用に2台のホンダフィットがありますが, 私が乗るフィットは通勤用で殆ど私しか乗らず, 極端な話, 座席は1つでも良いのです。なら, 買い換える車種は2シーターでも十分に良いわけで, 次回買い換える時はビートでも良いことになります。んー, 何と言う贅沢。こんな日が来るとは。
でも… 私のフィットは経済的な理由で, 壊れない(あるいは極端に調子が悪くならない)限りは20年間/20万Kmまで乗りつぶすつもりです。まだ9年/9万Kmです。最近は年に1万Kmも走りません。と言うことは後11年…
憧れのビートに乗れる日は, 果てしなく遠い。
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コメント
あゆは、昔、
黄色のBEATに乗ってました。
初めてベストカーガイド(ベストカー??)に掲載されてから、一目ぼれし、
そのご発売日まで、約1年間、
わくわくしながら、発売されるのを待っていました。
そして、発売日(5月24日ぐらいだったと思うけど)に、近所のプリモへ買いに行き、
納車は、10ヶ月後と言われました。
でも、あまりのファニーフェイスに恐れをなした、
S600とかのイメージで、
事前予約していたお年寄り達の度重なるキャンセルにより、無事、2ヶ月後には、黄色のBEATがあゆのところに、来てくれました。
めっちゃうれしかったです。
でもステレオは一週間後でした。でもうれしくて、伊豆まで走りに行きました。
そのころ、落ち込むことばかりだったけれど、
BEATが来てくれてからは、
すっごく生きていくのが楽しくて、
その後9年間乗ってまるで、自分の手足のように
までなりました。
でも、その後、理由あって、
赤のロードスターに乗るはめになっちゃって、
BEATは友達に、ゆずることになっちゃったけど・・
その後あゆのBEATは元気なのか、スクラップに
されちゃったのかはわかりません。
今でも、赤や黄色のBEATやAZ-1.カプチーノをみると、わくわくしちゃいます。
なので、BEATを手放してから、
ずっとHONDAがふたたび、BEATを
出してくれることを楽しみに待ってます。
そしたら、さっきTVでBEAT復活とか出てたので、
あわてて、検索してみたら、ここのサイトにたどり着きました。
いまは、NSXに乗っている彼氏と出会い、
毎日NSXの助手席でおとなしくしていますが、
もう一度、あの頃の夢のような楽しい毎日がもどってくるような気がして、新しいBEATを心待ちしてます。
PS.この間、バンコクにしばらく行っていた時、
なぜか、あゆが行く先々で、
たまたま同じ個体のめちゃかっこいい黄色のフィットを見かけました。フィットもいい車ですね!!
投稿: あゆ | 2011年6月24日 (金) 00時27分
あゆさん, コメントありがとうございます。
いやー, あゆさんは私からすると夢のような日々を送られていますね。何ともうらやましいです。
ビートにロードスターにNSX。どれも欲しい車でした…
ニュービートは, CR-Zと同じ筐体を使うらしいです。と言うことは, 昔のビート(軽自動車)とは似て非なる中間どころの車種になりますね。
エンジンもCR-Zと共用なら1.5リッターのハイブリッドエンジンで車体価格は250万円くらい。まさに新時代のミッドシップカーです。
たぶん想定購買層は昔ビートに憧れてて, でも諸々の理由で買うことが出来なかった, そして今は子供も独立して2シーターでもOK, あるいは家族で複数台の車を所有していて2シーターでもOKとかの世代だと思います(うーむ, 私を狙い撃ちしている)。
でも250万円はちょーと高いです。もっとも私の場合, 買えるのは11年後の予定ですので年に25万円貯めれば良いことになります(^^;
まあ, どんなビートが見られるやら, 来年がすごく楽しみですね。
投稿: JR7IBW/まつ | 2011年6月24日 (金) 22時30分