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2012年5月22日 (火)

《太陽黒点数 極小期》到来の衝撃

5月20日(日)に放送されたNHKスペシャル宇宙の渚 第2集 天空の女神 オーロラ」は衝撃的なものでした。

内容そのものは国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された地球の風景を切り口に様々な分析を紹介していくもので, この日は「オーロラ」がテーマでした。ISS(上)から見るオーロラもやはり幻想的なもので, またどのような仕組みでオーロラが発生するかなどオーロラにまつわる雑学が詳しく解説されており, 飽きずに楽しめました。

ところが, この番組の中で私に取っては衝撃的な見通しが報告されました。

「太陽黒点の増減周期が通常は『11年』であるが今期の周期は『13年』に変動している。これは過去に見られた『マウンダー極小期』(1645~1715年ころ)と同様のもので, 今後, 太陽黒点数極小期に移行していくと判断される。」

と言った感じの解説でした。

太陽黒点数 今後の推移 イメージ図
太陽黒点数 今後の推移
※「○○○○○」の部分は極小期確定後に名称が入る。

1860年以降の太陽黒点数の変化。第11~24活動周期の変化が分かる。
(c) データ : SIDC、作図 : 宇宙天気ニュース
1860年以降の太陽黒点数の変化

「マウンダー極小期」には太陽黒点数の減少が遠因で寒冷となり, 多くの飢饉が起きたと考えられているようです。つまり極端に寒くなる…と。地球が温暖化していると言われる現代で寒冷化がどのように影響するのかは分かりませんが, 何となくイメージでは寒冷化の方が勝ってしまいかなり寒くなるのでは, と想像します。

で, 問題は寒冷化のことでは無く(いや寒冷化も大問題ではありますが), 太陽黒点数の極端な減少によるアマチュア無線活動への影響です。

太陽黒点数と電波状態が密接に連動していることは昔から知られています。一般的に, 太陽黒点数が増加すると電離層の電離度が高まり反射能率が上がるため短波(HF)帯での遠距離通信に都合が良くなります

極論すれば「豊かなアマチュア無線活動のためには, 太陽黒点数はいくらでも多い方が良い」と言うことになります。
※太陽黒点数が増加した場合, 磁気嵐などの弊害も出ますので一概に「善」とは言えません。

太陽黒点数の増減の山は「サイクル」と表現されており, 1755年から始まる活動の山を「サイクル1」とし, 今現在は「サイクル24」の最活動期(もっとも黒点が多くなる時期, 山のてっぺん)に近づいています。

そして, この「サイクル24」を最後にその後の数10年間, 殆ど太陽黒点数が「0」になると予言されたわけです。「サイクル」が消滅すると。

アマチュア無線家に取ってサイクルは「季節」のようなものです。寒い日もあれば暑い日もある。山もあれば谷もある。11年周期と長いですが, 季節に合わせて活動を楽しんできました。

それが, 今後数10年間「冬」が続くと言っています。

寒冷化すればアマチュア無線どころでは無いのかも知れませんが, それにしても考えただけで恐ろしい事態です。太陽黒点が0になると短波帯の電波が反射しにくくなり遠距離(日本全国や海外)と交信出来ません。無線機で受信しても入感がありません(相手局が聞こえない, 聞こえないから交信出来ない)。バンド(周波数帯)全体が静まりかえった状態で無線機が壊れているのでは? と思うほどです。そう言う状態が何10年も続く。

もし, 若い方がアマチュア無線に興味を持ったとしても, 楽しみ方の半分くらいが奪われた感じになります。これでは無線人口はさらに減る一方でしょう。非常に暗い未来が待っています。

さて, なぜ私自身がこのことを大問題としているかと言うと,「退職後により一層, 思う存分ラジオ少年, アマチュア無線と言った無線関連の趣味の世界にのめり込む」ことを生き甲斐としているからです。そのために少しずつですが営々黙々と準備をやっているわけです。ビンテージ無線機を集めるだとか, 鉄塔を建てるとか, 必要な書籍を買い込むとか。

その前提が土台から全て崩れ去るわけです。今までいったい何をやって来たのか? これからどうすれば良いのか?

先月には「太陽の極域磁場が4極化」との報道もありましたし, 太陽に異変が起きていることは確かなようにも思えます。おそらく5, 6年後には「○○○極小期」に入るかどうかが見定まるでしょう。

例え電離層の状態が最悪で電波が飛ばなくなっても, それなりの楽しみ方が模索されることでしょう。また, 極小期の寒冷化は太陽風が永続的に弱まることで宇宙線の量が増え雲が厚くなるため, と解説されていますので宇宙線が増えるなら逆に電離層にプラスの要素になることは無いか? とも思えます(理屈は分かりませんが…)。

なので絶望的な展開では無いとも言えます。おそらくここ数年でどう言う未来になっていくか理屈付けされアマチュア無線の世界でも様々な方向性が定まっていくでしょう。

「どうあるべきか」を考えるのはそれからでも遅くないかも知れませんが, アマチュア無線, ラジオ少年とは別方向の楽しみ方を, 今から築いていく準備が, 必要かも知れません。

ところで電離層伝搬型無線通信が難しくなると言うことは, 電離層反射の電波が微弱になると言うことであり, 微弱電波をいかに確実につかまえるかの戦いになると思われます。

私が予想するアマチュア無線の未来
1)人口の電磁ノイズに悩まされている都市部居住の無線家が退職後大挙
 して過疎地域に移住する。
 あるいは最先端のリモートシャック(無線機機器の遠隔操作)システム
 を駆使して, 人口密度の低い地域の機器類を借りて運用するとか。
2)今以上にHF帯大型指向性アンテナの需要が増える。
3)超ハイパワー化が一般化する。
4)微弱信号の復調性能が弱いDSP(デジタル)無線機から超高級アナログ機
 へ回帰する。
5)微弱信号に強いCW(電信)モードあるいはデジタル通信が人気となる。

さて, 呑気に10数年後の趣味の危機感を長々と書いたのですが, 寒冷化が本当だとするとそれ所では無いですね。

思いつく限りでも下記の全世界的な懸念事項があるわけですが, 寒冷化で飢饉発生, 経済の大停滞とかあると一気に懸念事項が表面化し大混乱となり, 暴動とか戦争とか…

●日本の国債暴落
●ギリシャ破綻, EU各国の連鎖破綻
●中国の急激な盛衰
●尖閣諸島問題
●南シナ海の領有権問題
●北朝鮮問題
●第3勢力の台頭(イスラム系?)
●イスラエルのイラン核施設空爆
●サイバーテロ
●インフルエンザパンデミック
●さらなる大地震, 大津波
●異常気象

私は電気関連のサラリーマンですが, 上記の一つでも現実になればたちまち会社が吹き飛んでしまいそうです(それ以前に危ないのですが…)。

そう考えると, 趣味以前に副収入の道を本気で模索すべく時間を割くべきかも知れません。いや, もはや趣味とか棚上げしてどうやって生き残るかを考えるべきかも知れません。

唯一救いがあるとすれば「日本が世界最大の資源国へ! 日本の領海から3京3200兆円分の天然ガスが発見される」ってとこでしょうか?

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投稿: 腕時計ショップ | 2021年11月21日 (日) 17時57分

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