《Windows 10 Technical Preview》インストール
私が初めて「OS(オペレーティングシステム)」を購入したのは,ほとんど覚えていないのですが1990年にNECのノートパソコン「PC-9801N」を購入したころだと思います。当時からHDDモデルはパソコン本体だけでは動作しなくて最低限OSを購入する必要がありました(注:PC-9801NはHDD無し)。おそらく「PC98版MS-DOS 3.3C」を購入したはずです。少なくとも次バージョン3.3Dは2005年ころまでフロッピーと取説を持っていました。
あれから25年,とうとう今年2015年秋に次期OS,Windows 10が無償化されます(但し発売後1年間限定)。
ベストセラーOS,Windows7のサポート終了を2020年に控えていることもあり企業や個人を問わず,ものすごい勢いでWindows 10に更新されるでしょう。私自身に取っても非常に感慨深い出来事になりそうです。
Windowsと言えば「Windows Me」「Windows Vista」「Windows 8」の悪夢3兄弟が有名です。
Windows Me 2000年発売
Windows Vista 2007年発売
Windows 8 2012年発売
Windows Meは私も2000年に購入し使用していました。連日表れるブルー画面(フリーズ画面)はマジで夢に出てきました。
Windows Vistaは動作が重いことが不評でしたが私がVista機を購入したのはVistaの晩年(2008年)でハードのスペックが上がり上級機を購入したこともあり不自由はありませんでした。
Windows 8は手を出しませんでした。発売された瞬間から不平の嵐で私も家電店で触ってみましたがスタートボタンや電源ボタンが無くてUI(ユーザーインターフェイス)も全く変わってしまい,その場で体が固まってしまったことを思い出します。
Windows 8失速の奪回のためにWindows 10の開発はユーザーフレンドリーに徹しているようです。きっと完成品は高い評価を得るでしょう。Windows 8の反動と合わせて一大ムーブメントになると予想しています。そして今から1年後には私のパソコンも普通にWindows 10が動作しているはずです。
その大きな流れのなかで個人的な課題が出てきました。
- 私自身もWindowsソフトを開発しているため,いきなりWindows 10に移行することで予期せぬトラブルに会うかも知れない。ちょっとのコード修正ならよいが深刻だとそこでくじけてしまうかも。
- 自作しているソフトの一つでは他のアプリのボタンを自動で押すなどの機能もあるため,Windows 10の新機能「仮想デスクトップ」を前提としてソフトを作りたい。
この課題を解消するために,いち早くWindows 10を導入し適時自分のソフトを検証していきたい。
と言うことで日本語対応版「Windows 10 Technical Preview Build 9926」が公開されたタイミングで早速インストールしてみました。
ほとんど使用していないWindows7のデスクトップ予備機が2台あるため,そのうちの1台に「上書きインストール」することにしました。
Microsoftのホームページでは「Windows 10 Enterprise Technical Preview をインストールした後は、PC の復旧パーティションを使用して前のバージョンの Windows に戻すことはできません。以前のオペレーティング システムをクリーン インストールし、ご使用のプログラムおよびデータのすべてを再インストールする必要があります。」とありますので簡単に以前の環境に戻すことは出来ないかも知れません。また普段使用しているメインパソコンへのインストールは厳禁です。
私の記事を参考にされる場合は自己責任でお願いします。
環境
自作ミドルタワー機
マザボ MSI 880GM-E41
CPU Athlon II X4 615e 2.8GHz
GPU 内蔵 Radeon HD 4250
メモリ DDR3 8GB
ストレージ SSD 128GB
OS Windows 7 Ultimate 64bit
インストール手順
1)Windows 7を起動。
2)一応「システムイメージ作成」でCドライブを
USBのHDDにバックアップ。
3)Microsoftアカウントを取得。
4)isoファイルをダウンロード。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/preview-iso
5)isoファイルをDVDに焼く,などでメディアを準備。
6)setup.exeを実行。
7)途中,何度か再起動,ログインなどの入力あり。
これだけです。低速のDVDドライブでインストール開始から終了までの所要時間は「1時間9分」。あっさりし過ぎです。またインストール中に表示される文字も「あと少しです」など非常にシンプルでした。
Windows 10 インストール前後のCドライブの容量です。
インストール前 総容量 72.7GB,使用 54.7GB,空き 18.0GB
インストール後 総容量 72.2GB,使用 61.9GB,空き 10.3GB
総容量が減っておりパーテーション構成が変更された可能性があります。
また,7GB以上使用量が増えました。ディスクの空きに注意が必要です。
インストール前のWindows 7の画面
インストール後のWindows 10の画面
私のWindows 7のデスクトップ画面は独特で徹底的にクラシックスタイルに変更してあります。見た目はWindows95(20年前)とさほど代わりません。ゴテゴテした装飾や機能が嫌いで当時のシンプルさをこよなく愛しています。
で,見ての通りWindows 10インストール前後でさほど画面が変わりません。Windows 10は今風ではありますが私が望む「シンプル画面」を可能な限り再現してくれたようです。またスタートボタンや電源ボタンがちゃんとあります。スタートボタンを押した時のModern UIさえ表示されなければ完璧です。
ありがとう Windows 10 開発陣! 大げさ?
小一時間使ってみてバグっぽい挙動はありませんでした。唯一右下のスピーカーアイコンが見えなかったことくらいです。Visual StudioやファイラーなどWindows7時にインストールした,いくつかのソフトを起動してみましたが問題ありませんでした。なんだか拍子抜けです。これなら自分のソフトも普通に動きそうです(MySQLの設定があるので検証までが面倒)。
OS起動時間は短くなったような気もしますが劇的ではありませんでした。
問題はあります。音が出ません。ふと見たらエラー画面が裏に隠れていました。「VIA HD Audio Deck」をアンインストールすれば標準ドライバーでOKになるかも知れません。後日検証予定です。
***********************************************
1月29日追記
Windows Updateをおこなったところエラーが出なくなり音が鳴るようになりました。
***********************************************
可能な限り時間を取ってWindows 10を使い込みフィードバックし新OS立ち上げに参加していきたいところです。そう出来ればなおいっそう愛着が湧くでしょう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント