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2015年5月

2015年5月19日 (火)

ホンダ ミッドシップ「S660」試乗

今日は夢のようなひと時を味合うことが出来ました。

先月の4月に発売されたばかりのホンダ,ミッドシップ軽自動車「S660」が地元,会津のホンダ店(Honda Cars 福島 会津一箕町店)に5月18日~24日まで展示されることを知り,本日見物に行ってきました。そして試乗出来るのか店員さんに聞いたところ,何と試乗可能とのご返事を頂き早速試乗もしてしまいました!

私は大のホンダ党で特にホンダのミッドシップ車に強い思い入れがあります。
以前に書いた記事
復活? ホンダミッドシップ《BEAT/ビート》」2011/06/18

1996年にビートの発売が終わり,その後,何回かの経済バブルも経験したことで今後永遠に手が届く価格のミッドシップ車が発売されることは無いと思っていたのですが,ホンダがライトウエイトのミッドシップ車を復活させるとの噂が2011年に立ち,そしてとうとう今年2015年に本当に発売されてしまいました。
S660│Honda

まさに夢のような話です。

さて展示/試乗車ですが,
●ハイグレード「α」 218万円!
●CVT
●フレームレッドと呼ばれる赤色
●オプションのセンターディスプレイ付き
残念ながら屋根オープンでの見物,乗車,試乗は出来ず。

ホンダ S660

ホンダ S660

ホンダ S660

ホンダ S660

ホンダ S660

ホンダ S660

私はホンダびいきですので,以降ほめ殺し的な記述が多いと思いますのであらかじめ割り引いて読んで頂く必要があるかも知れません(と言っても大したことは書いていませんが)。

エクステリア
カッコ良い。
では身も蓋も無いですかね…
ビートの「つるっと感」とは対局にある自己主張の強いフォルムに見えます。
嫁さんと子供と一緒に行ったのですが,嫁さん曰く「普通車だと思っていた。軽自動車だとは思わなかった」だそうです。2シーターのためドアが大きく確かに横から見ると普通車に見えないことも無い。出っ張りが強いこともあり少なくとも「ちっちゃい! 」との感想は全く無かったですね。

インテリア
今風のホンダ車で不満的なものは無し。当然ですが荷物スペースはミニマムです。
特筆すべきは「座高の低さ」です。フィットの視界の広さに慣れている目で見るとまさに恐怖です。冗談では無く前が見えません(添付写真最後の座席の写真が私の目線に近いよ!)。オプションの「センターディスプレイ」も視界をさえぎっているため余計に怖いです。座高が極端に低いので乗り降りもちょっと不自由します。
半分寝そべって腕を伸ばしてハンドルを掴むスタイトのため軽自動車特有の圧迫感が逆に心地よいタイト感に変わっています。

試乗
2002年製の古い私のフィットよりも剛性が強いように思われます。オープンカーとは思えないしっかり感です。
エンジンの低速トルクが1500CCのフィット以上にある感じです。

エンジン
フィット L15A 110ps/5800rpm,143Nm/4800rpm
S660     S07A  64ps/6000rpm,104Nm/2600rpm

ターボの効果なのでしょうが普通に運転する分には全く非力な感じはありません。
残念ながら背中から轟くエンジン音ではありませんでした。ターボの「ヒューン」と言う軽めのタービン音がアクセルを踏むたびに聞こえます。ターボラグらしきものは全く感じず。

運転してみても視界が低く楽しいことは楽しいのですが周りが見えにくく恐怖感がありました(慣れの問題でしょうけど)。

試乗が町乗りでしたのでミッドシップ特有の回頭性はほとんど体感出来ませんでした。十字路を曲がる際にわずかに「押し出される感覚」が掴めました。


全体的な印象としてスポーツカーっぽい雰囲気を味わう車としては十分に合格点だと思いました。欲を言えばエンジンルームの音が意図的に希望の時だけ聞こえるように工夫されていれば文句無しです。

これで「S660を所有する」との人生の大きな目標が出来ました。
私,嫁さんと2台の車を所有していますので私の車が2シーターでも全く問題無し。燃費もそこそこのようだし不満無し。

但し,大問題があります。店員さんからのアドバイス。雪国特有の事情。
●屋根付きの車庫で保管。
●大雪の時は運転出来ないかも。
そう,「車の屋根がソフトトップ(正確には脱着式のロールトップ)」ゆえの非常にデリケートな管理が雪国では要求されることになります。大雪の日にS660で出勤し,会社の駐車場に停めて帰宅時には車の屋根が潰れていることがマジでありそうです。そこまでは気が回らなかった。言われて初めて想像出来ました。サードパーティ製でも良いので冬季専用のハードトップを出して欲しいところです。

今,S660を注文しても納車は来年だそうです。ネット情報では40台/日の生産だとか。単純計算ですでに1万台程度の受注があることになります。やっぱ,こういう車を欲しい方が結構いるんですねぇ。それにしても,ある意味,これ以上無い「最高の贅沢」です。

ところで,ネット情報では「S1000」なる1リッターミッドシップの上位車種が開発中だとか。S660の出来ばえからするとS1000も期待大。しかし,どっちにしても先立つものが…

さて,「ドリームジャンボミニ7000万」でも購入しにいきますか…

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2015年5月 4日 (月)

マイクロソフト,アップル,Googleの「三つ巴戦争」

サンフランシスコで4月29日(現地時間)に開催されたマイクロソフトの開発者会議「Build 2015」が話題になっています。

今年の7月末に発売(と言ってもWindows7/8は無料)が予定されている次期OS Windows 10について,アプリ開発に関連する大きなサプライズがありました。

それは「アップル iOS用のアプリとGoogle Android用のアプリをWindows 10上で動作させることが出来るようにする」と言うものです。まさに驚天動地,ウルトラC級の大技を繰り出してきました(単に,なりふり構わぬとも言いますが…)。

1 Billion Windows 10 Devices

もちろん,iOS,Androidのアプリがそのまま動く訳では無く,iOS用プログラミング言語「Objective C」,Android用のプログラミング言語「Java/C++」で書かれたコードをわずかに修正するだけでWindows 10で動作させる仕組みを用意する,とのことのようです。

Windows 10の場合,大画面TV,PC,タブレット,スマホから小デバイスまであらゆるハードを包括することが出来ます(厳密にはデバイスごとにOS構造が異なる)。そのためiOS,Androidから移植したアプリもWindowsのPC,タブレット,スマホなど各機種で動作するはずです。問題があるとすれば,機器ごとに画面サイズが変わるため,どの程度,自動で追従出来るかだと思います。例えば押すボタンの大きさや位置がしっくりと収まるのかどうか。

ちなみにPC,タブレット,スマホなど,どの機器でも動作するアプリを「ユニバーサルアプリ」と呼ぶそうです。今後はユニバーサルアプリを意識したアプリ開発がよりいっそう重要になってきます。

で,なんでWindows用ソフトもまともの作れず,ましてやiOS,Android用アプリなんてほとんど知識すら無い私が記事にしているのかと言うと,この新基軸をきっかけにアップル,Googleとも同じように逆のサービスを公式に始めるのでは? と思ったことです(要は面白そう!)。

Visual C#で書かれたWindows 10用のユニバーサルアプリが若干の労力でiOS上で動作するようになる。Androidもしかり。
もしマクロソフトがBuild 2015でぶち上げた目標「10億のデバイスで動作するWindows 10」が実現することになれば,その圧倒的な規模から,今後,なりふり構わぬ企業活動を始めるのはアップル,Googleの方になるでしょう。でもって,多分,あさっりといつの間にか仕組みが出来上がっている。さらには対WindowsのみならずiOS←→Androidのアプリ変換も可能になり3社三つ巴の状態になると予想します。

まあ「賽(さい)は投げらた」って感じで2015年が1つの起点になるのは確かでしょう。
これからマイクロソフト,アップル,Googleの「三つ巴戦争」が苛烈を極めるはずです。ユーザー,開発者として私自身もこの激変の時代を大いに楽しんでいきたいところです。

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「Power = 仕事率」はマイクロソフトの…

マイクロソフトの次期OS「Winodws 10」について主に開発者を対象としたテクニカルプレビュー版(4月29日からは名称がインサイダープレビュー版)が提供されています。

このプレビュー版について7月末と噂される正式発売も近づき頻繁にアップデートされています。

Windows 10 開発者向けバージョン 最近のアップデート
Technical Preview Build 10041 3月19日
Technical Preview Build 10049 3月31日
Technical Preview Build 10061 4月23日
Insider Preview   Build 10074 4月29日

このアップデートですが,4月23日の「Build 10061」から,分かりやすくて面白い現象が起きています。
なんと画面上の電源ボタンが「仕事率」と表示されています。

仕事率

Wikipediaより
『仕事率(しごとりつ)とは工率(こうりつ)やパワー(power)とも呼び、単位時間内にどれだけのエネルギーが使われている(仕事が行われている)かを表す物理量である。「動力性能」という語があるが、その場合これを指すことが多い。
定義 仕事率Pは、仕事をW、時間をt としたとき、次式で表される。P = dW/dt』

「効率」ならぬ「工率」ですね。
上記から「Power」を誤訳し「電源」とすべきところ「仕事率」としてしまったのは明白なのですが,ネット情報によると,「Windows フィードバック」の投稿がきっかけではないか? との記事があります。
Windows 10 TP で電源ボタンが「仕事率」なワケ

しかし,私としてはあえて,無理やり「マイクロソフトの陰謀説」をぶち上げてみたい。大した根拠は無いのですが…

単刀直入に言うと「日本人よ,仕事しろ!」と

マイクロソフトは今年2015年3月にハードウェア開発者会議「WinHEC」を中国の深センで開催しました。中国はいまやGoogle社のAndroid OSを乗せたスマホ,タブレット機の一大供給基地となっていますが,実は近年ハード的にはIntel CPUを使う分にはAndroid,Windowsのどちらも動作してしまう「ハードの共通化」が進められています。なので,Windows 10がヒットするとあっという間に世の中がWindowsのタブレット,スマホで溢れ返る可能性があります(まるでオセロ盤のオセロ)。
そのカギとなる場所が他ならぬ中国なのです。極論で中国内の企業がどれだけWindows 10に傾斜するかにかかっています。マイクロソフトのハード面での中国重視は疑いようがありません。

しかし近年,AIIB(アジアインフラ投資銀行),軍事力増強など中国のしたたかな戦略により世界への影響力は増すばかりです。一民間企業とは言えアメリカを代表するマイクロソフトに取って,心地よい状況とは言えないでしょう。

でもって,アジアで中国の覇権を抑止出来る国はただ一国「日本」しか無い。だから,を入れるためにもちょっとした「いたずら」を仕掛けてやろう。
と言うことで,今回の仕事率の表示になったのでは? と。

まあ,冗談ではありますが前回記事『「不労と不老」エクサスケールの衝撃』でもちょっと記載されていますが,覇権主義で突き進む中国を止めることが出来るのは日本人の感性,技術力,勤勉さなどを含む「総合力」だけだと本気で思うのです。

ディスプレイの中で奇妙に輝く仕事率の文字を眺めるたびに,何だか気持ちが新たになっていきます。

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2015年5月 2日 (土)

「不労と不老」エクサスケールの衝撃

「エクサスケールの衝撃」とは昨日読み終えた書籍のタイトルです。副題が「次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く」となっています。



この本には,まるで桃源郷,理想郷,パラダイスなようなのバラ色の未来が描かれており一読しただけではとてもそしゃくしきれない内容が散りばめられています。

ところで,この記事は病院のベットで書いていました。
プライベートな話ですが,良性の大腸ポリープ摘出のため2泊3日の入院,2日前の初日にポリープを摘出(手術時間わずか5分,痛み無し),大事を取っての入院となっており身体的に状態は良く力があり余っていました。そして本日午前中に無事退院となりました。

入院にあたり,どうせやることも無いし,何か本でも読もうと選んのが今回の本です。
587ページもある単行本でさぞかし厚く重いものと思いますが,AmazonからKindle本で購入し,Google Nexus7(タブレット端末)で読んだため不自由無く,かつ疲れず2日間で読め終えました(と言っても内容を理解しきれていませんが)。

この本では,東大卒,医師であり何とスーパーコンピューターを開発するベンチャー企業の社長でもある非常に奇特な(失礼)筆者の視点をもって,2020年ころに次世代の国家レベルスーパーコンピューター(エクサコンピューター)が開発され,その圧倒的な性能が生み出す様々な成果を起点に,あるいは技術進歩に少なからずスーパーコンピューターが関わることで数10年後の遠くない未来に世界が激変する,そしてその中心に日本国がいなければならないと500ページ以上の分量をもって熱く自論を述べています。

具体的には,様々な技術革新をもってエネルギー,食料,衣類など生きていく上で欠かせない物資が「フリー(ただ)」になることでやがて働く必要が無くなる「不労」が実現されること,また,ある「女性」の数奇な運命をスーパーコンピューターが解きあかすことなどで実現される「不老」,それらをもってやがて人間は桃源郷的な世界にステージを移していくとの内容です。

にわかには信じ難い,まるで何かの物語のような未来が面々とつづられているのですが,私には若干の「免疫」があったため,あながち夢,絵空ごととも思えず納得する内容もそれなりにあり,楽しく読み進めました。
「免疫」とはNHKスペシャル「NEXT WORLD 私たちの未来」シリーズのことで,急速に進む技術革新で激変していく未来が紹介されており,若干本書とオーバーラップする物語が描かれています。

私自信も70年代から始まるコンピューターの発展と共に生きてきましたので,特にコンピューターの性能向上に関する筆者の知見(と言うか業界の常識?)は納得がいき,さらに驚きでもありました。

「コンピューターの性能は1年で2倍になる」
との法則を本書で導き出しています。

1年でだけ見ると高々2倍なんですが,なんと10年で1000倍,20年で100万倍になります!!
実際にスーパーコンピューターの性能ランキング「Top500」の歴代ランキングを比較すると直近20年で「50万倍」の性能向上で上記法則にわずか1年足りないだけだったそうです。
私は日本のパソコン黎明期の代表機であるNECの1979年発売「PC-8001」を所有しており以前興味があってちょっとパソコンの性能向上指数を調べたことがありますが大体近い感じです。
手持ちパソコンのスーパーπが29年で200万倍
パソコンの進化はどの程度?
まぼろしのBドライブ搭載 EPSON《PC-386NOTE AR》

驚くべきことは,この法則がこれからも続くと予想されていることです。つまりこれからも10年後で1000倍,20年後で100万倍。
意味するところは,コンピューターは「指数関数的」に性能が向上していくことだそうです。圧倒的な性能向上によって,やがてスーパーコンピューター自信が意識を持ち,スーパーコンピューターがスーパーコンピューターを設計する時代が来ると予見しています。

この法則は当然パソコンにも適用されるため,理屈上は2011年にTop500の頂点に輝いた日本が誇るスーパーコンピューター「京(けい)」の性能を,やがてはパソコンでも実現出来ると見通しています。そして性能が低いレベルなら逆に超小型化が出来,まるで「蚊」のような大きさの自立飛行機器を身にまとわせることが出来るようになるとも言っています。
まあ,普通の人には京の性能は不要と思いますが,想像しただけで何だかワクワクしてきますよね。

筆者の見解として,今現在スーパーコンピューターの性能が「指数関数的」に向上していく起点(立ち上がり)にあり,やがてその性能向上により爆発的な技術発展を起こす「特異点」がやってくると述べています。そしてその特異点がいつ来ても驚かぬよう我々は身構えておく必要があるとも言っています。

今回の読書で一つ人生観が変わってしまいました。どうやら世の中,思った以上にハイスピードで変化しているようで,私のような凡人が気がついた時にはもう手遅れな予感です。
私はネットワーク上から有用なデータを収集し活用するサイドビジネスを計画し,亀のようなスピードで一人コツコツとプログラミングしていますが,この本の内容をもう一度そしゃくし,若干,あるいは大きくビジネスモデルを軌道修正すべきか検討する必要があると思いました。いや,もしかすると人生設計そのものを見つめ直すべきかも知れません。

うーむ,重い課題を背負ってしまった。

はてさて,どうしたものか…

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