「Power = 仕事率」はマイクロソフトの…
マイクロソフトの次期OS「Winodws 10」について主に開発者を対象としたテクニカルプレビュー版(4月29日からは名称がインサイダープレビュー版)が提供されています。
このプレビュー版について7月末と噂される正式発売も近づき頻繁にアップデートされています。
Windows 10 開発者向けバージョン 最近のアップデート
Technical Preview Build 10041 3月19日
Technical Preview Build 10049 3月31日
Technical Preview Build 10061 4月23日
Insider Preview Build 10074 4月29日
このアップデートですが,4月23日の「Build 10061」から,分かりやすくて面白い現象が起きています。
なんと画面上の電源ボタンが「仕事率」と表示されています。
Wikipediaより
『仕事率(しごとりつ)とは工率(こうりつ)やパワー(power)とも呼び、単位時間内にどれだけのエネルギーが使われている(仕事が行われている)かを表す物理量である。「動力性能」という語があるが、その場合これを指すことが多い。
定義 仕事率Pは、仕事をW、時間をt としたとき、次式で表される。P = dW/dt』
「効率」ならぬ「工率」ですね。
上記から「Power」を誤訳し「電源」とすべきところ「仕事率」としてしまったのは明白なのですが,ネット情報によると,「Windows フィードバック」の投稿がきっかけではないか? との記事があります。
『Windows 10 TP で電源ボタンが「仕事率」なワケ』
しかし,私としてはあえて,無理やり「マイクロソフトの陰謀説」をぶち上げてみたい。大した根拠は無いのですが…
単刀直入に言うと「日本人よ,仕事しろ!」と
マイクロソフトは今年2015年3月にハードウェア開発者会議「WinHEC」を中国の深センで開催しました。中国はいまやGoogle社のAndroid OSを乗せたスマホ,タブレット機の一大供給基地となっていますが,実は近年ハード的にはIntel CPUを使う分にはAndroid,Windowsのどちらも動作してしまう「ハードの共通化」が進められています。なので,Windows 10がヒットするとあっという間に世の中がWindowsのタブレット,スマホで溢れ返る可能性があります(まるでオセロ盤のオセロ)。
そのカギとなる場所が他ならぬ中国なのです。極論で中国内の企業がどれだけWindows 10に傾斜するかにかかっています。マイクロソフトのハード面での中国重視は疑いようがありません。
しかし近年,AIIB(アジアインフラ投資銀行),軍事力増強など中国のしたたかな戦略により世界への影響力は増すばかりです。一民間企業とは言えアメリカを代表するマイクロソフトに取って,心地よい状況とは言えないでしょう。
でもって,アジアで中国の覇権を抑止出来る国はただ一国「日本」しか無い。だから,喝を入れるためにもちょっとした「いたずら」を仕掛けてやろう。
と言うことで,今回の仕事率の表示になったのでは? と。
まあ,冗談ではありますが前回記事『「不労と不老」エクサスケールの衝撃』でもちょっと記載されていますが,覇権主義で突き進む中国を止めることが出来るのは日本人の感性,技術力,勤勉さなどを含む「総合力」だけだと本気で思うのです。
ディスプレイの中で奇妙に輝く仕事率の文字を眺めるたびに,何だか気持ちが新たになっていきます。
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